「人生がときめく片づけの魔法」とデジタル情報整理

情報整理術

最近の断捨離関係の大きなニュースといえば 「人生がときめく片づけの魔法」 でお馴染みの近藤麻理恵さん(こんまりさん)が米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたことです。

なんでもこんまりさん流片付けメソッドが ”kondo” と海外で呼ばれているといるとかいないとか、なんだかエライことになってます。

まったく個人的な事なのですが管理人いぬたろうが iPad Air 2 を入手した後最初に購入した電子書籍がその「人生がときめく片づけの魔法」です。

せっかくタブレット端末を買ったので利便性をテストする意味を含めて電子書籍でも購入してみるかって感じで、数年前に評判を聞いていてちょっと興味があった本書を購入してみることにしました。

断捨離の本は電子書籍で購入するというのは理屈的には正しいと思うし、特に読み進めるのが難しい内容じゃなさそうなので本書をチョイスしました。

「人生がときめく片づけの魔法」 軽レビュー

本書は世界でシリーズ300万部突破!らしくテレビでドラマ化されたりもしたので読まれた方も多いと思うですが、自称片付けオタクの著者こんまりさんが子供時代から自身で研究したり、または片付けコンサルティング業務で培った経験から生み出した「一度片づけたら、二度と散らからない方法」メソッドを紹介した内容です。

片づけの方法論自体は捨てる事の大切さを説いたり、モノの定位置を決める、同じ機能のものを一箇所に固める等、他の断捨離本とさほど変わらないかなって感じですが、「人生がときめく」とタイトルにあるように捨てるか持ち続けるかの判断基準が「ときめくモノかどうか」という管理人いぬたろう的にはあまりピンと来ないものだったり、また読書中にも本書の端々に出てくる少しスピリチュアルな表現にツッコミをいれたくなることもしばしばだったりします。

ですが片付けの際に「モノと自分の関係を再確認する」という考え方や、著者こんまりさんのモノを大切にする心がとても伝わってくるので読んでいて気持ちいい本です。

ちょっと気になった部分を2点ほどピックアップしてみます。

●行動動線は無視、とにかく同じカテゴリーのモノは1箇所に集中させる。

他の片付け本なら必ず出るフレーズ「行動動線を考えて収納を作る」(例えばいつも読む本は手がとどく位置に収納するとか)。ですが本書ではモノ別の収納場所を一箇所作り、必ずそこに戻すことを薦めています。「出す手間」は無視し「しまう時の手間」を省くために収納場所を固定しているわけです。

●毎日少しずつ片付け事はしない、一気にやり切る。

片付ける事を日常的に習慣付けることを薦められる場合が多いと思うのですが、本書では一気に片付けて意識を劇的に変化させることを勧めています。

ちなみに管理人いぬたろうは読後よりモノは1箇所に集中させる収納を心がけみました。そのことで自分のモノの所有量を常に把握出来るので無駄を省く事に有効だと感じました。

本書の内容をどこまで信じて実践するかは人それぞれでしょうが、正直言うと自分は話半分で読み進めました。ですが取り組みやすい収納ノウハウもたくさん掲載されていて、繰り返し読み返すことの出来る、十分元がとれる本です。

「ときめく?」情報整理 at Digital

このブログでは主にデジタルでの情報整理をメインに扱っています。デジタルでも実生活でも収納法には共通点も有るはず。「ときめく片付けの魔法」はデジタルにも活用できるのでしょうか。

と言いつつも「ときめく」というワードはおいといて収納ノウハウのみにフォーカスしてみます。

●行動動線は無視してよい。同じカテゴリーのデータは一箇所にまとめる at Digital

カテゴリー分け保存は基本です。とは言ってもデジタルではランチャー・ショートカット・エイリアス等を使って仮想的に保存場所に導いたり動線を整理した上での保存もわりと簡単に実現出来ます。

リアルでは難しい「一箇所に集中させる」と「手元に常に置いておく」が両立出来るわけです。

デジタルデータは物理的に目にみえない為、すぐとり出せる状態にしておかないとすぐに死蔵データになる危険性が高いです。「出す手間」を最短距離にしておく必要があるように思います。

●毎日少しずつ片付け事はしない、一気にやり切る。at Digital

デジタル的にも最初に仕組みを構築してしまうほうがよい(保存スペースを確保しておいたほうがよい)のは間違いないです。

その上、実生活よりも日々データが溜まっていくスピードが段違いに速いので日常のメンテナンスを怠ればあっという間に破綻してしまいます。

大雑把にまとめましたが収納ルール自体は同じような考え方でも実際の利用法(運用方法)に工夫すべきポイントが有る感じです。

そしてわりと大量のデータであっても工夫しだいですぐにたどり着く事が可能なのがデジタルの優位性だと言えます。


人生がときめく片づけの魔法」の中では書籍や書類など情報整理系の項目も出て来ます。

抜粋すると

●「ときめく本のみ残す」
●「途中までしか読んでいない本は、最後まで読むことはない、その本の役割は途中まで読むことで終わっている。」
●「書類は全捨てが基本」

等々です。

「ときめく。ときめかない」の分別基準はともかく、デジタルデータには機械としての形は存在するものの物理的に実体が無く、またすぐとりだせる仕組みでさえあればデータの総量自体はあまり問題ではないです。

また、必要でなければすぐ消去できるのもデジタルデータのメリットです(逆にいうと失いやすいとも言えるわけですが)。

管理人いぬたろう的にはデジタルデータは選別することに時間をつかうよりも、どうすれば目的データに最短距離でたどりつくのかのほうが大切だと考えます。

まとめ

このブログのサブサイトルに「Non 断捨離」とつけているとおり管理人いぬたろう的には断捨離本にはちょっと距離を置いています。

中身を読むと大抵「その本は置いていても2度と読むことはありません、捨てましょう。」とか「1年着なかった服はもう必要ありません、捨てましょう。」とか捨てろ捨てろのオンパレードなわけです。「人生がときめく片づけの魔法」も基本はそうです。

ブログ上で記事にする事の多い書籍自炊にしても「それは無駄です、捨てましょう。」と一刀両断されること間違いなしです。

しかし自分が昔好きだった本やモノには、やはり好きだった時の熱や思いが残っていてそこから元気をもらったり導かれる事も良くあります。

意外とこの「モノや記憶からもらえるパワー」は侮れないと思うのです。

ということでこのブログではゴミ屋敷になることは勘弁ですが、デジタル情報整理なので断捨離というよりちょっとゆるくいきますよー。

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