TourBox クリエイター向け左手デバイス 2年使い込んでからのレビュー

ガジェット

左手用デバイスというジャンルがあります。PC作業をする時マウスやペンタブを操作している時に空いている左手を活用するための機器で自身も2年位前からTourBoxを使用しています。

このTourBoxですが、いきなり価格の話になりますが結構いい値段がします。試しに買ってみるというのは躊躇する値段です。
TourBox使ってみたいけど本当に便利なのかなと感じる人も多いんじゃないでしょうか。

正直に言うと自身も購入後1年位は故障したら次は買わないなという程度の評価でした。ですが今はなくてはならないって感じの高評価に変わっています。
実はある程度は使い込んで設定等をいじくらないと本領を発揮できない感じのツールでもあるのです。

今回の記事ではかなり試行錯誤してたどり着いたTourBox設定の話とこんな人にすすめたい使用法をお伝えします。

自身の購入した動機

現在の管理人いぬたろうの作業環境がこちらです。汚いですが…

中央がWacom Intuos Mでその上がキーボード右がマウス左がTourBox(無印)です。まぁよくある配置です。

TourBoxが無い時は例えばキーボードショートカットを使う時などは奥側のキーボードに頻繁に腕を伸ばさなければならないのがストレスでした。なので多少なりともその労力が減るならと思って購入した訳です。

ですが当初は期待通りの効果は出なかったです。

購入した最初のインプレッション 期待と違った事

1.TourBoxは板タブと相性が悪い?

これはPhotoshopで特に感じた事なのですがペンタブレットはそもそもスクロールが無い環境に対応して進化してきたので、スクロールやダイヤル機能が無くても困らないようになってるのです。

例えばブラシの大きさや固さはALT(Windows環境)+タブレットペンの右クリックを押しながら上下左右に動かせば変更出来るわけでそちらの方がスマートだと思います。

Photoshop ブラシ ショートカット
2.ショートカットの設定数の少なさ

TourBoxは複数のボタンを組み合わせれば数十のパターンになるというものの、複雑なパターンを覚えるくらいなら結局キーボードショートカットで操作する方がましなのであまり実用的と言えず、せいぜい10個以下位しか使わない状態でした。

その後試した工夫と進化 なぜ評価が変わったのかをお話します

1.ダイヤルの役割の見直し

どうしても目立つ3つあるダイヤルで操作する事を中心に考えてしまいますが、必要なければ無理に使用しなくてもいいんじゃないかとの結論になりました。
実は自分はズームやビューの回転、スクロール以外の操作をほとんどダイヤルでしていません。

そして役割を練り直して機能を絞り込み各アプリケーションで出来るだけ役割を共通化するようにしました。そうする事で操作に戸惑うという事が減ります。

2.ショートカットキーはTourMenuを活用する

ショートカットキーの不足はソフトウェアバージョン:3.1でTourMenuの登場でかなり解消しました。右クリックと同じ挙動ですが自分で好きなように機能を設定出来るというのがミソです。

TourBoxを使い続ける上で出来るだけキーボードに手をのばす回数を減らすというのはとても大切です。

TourMenu ショートカットキー

おすすめTourBox設定レイアウト

各アプリケーション毎にご自由にレイアウトしてくださいという所ですが、出来るだけ操作感が似るようにして感覚で使えるようにしていったほうが良いと思っています。

TourBox

ところでTourBoxのツールの配置ですがよくある整然とボタンが並んでいる感じではなくそれなりに意味ありげなレイアウトになっています。
もちろん手に馴染むようにという事でしょうが制作側もかなり試行錯誤して出来上がったレイアウトらしく、もっというとこの形はユーザーに使い方をある程度予測させるように作られているようにも感じられます。勝手な妄想ですが。

ということでツールレイアウトから導き出せる機能配置のおすすめがこちらです
TourBox おすすめレイアウト

TourMenuは各アプリケーションによって自由に設定しますが他のボタンは出来るだけ共通のパターンになるようにしています。

TourBoxこんな人にすすめたい

アプリケーション的に向いているのはやはりなるべくキーボードに触らなくても済むような用途かなと思います。キーボード中心の作業の方はそのままキーボードショートカットを覚えて使う方が楽じゃないでしょうか。
なのでTourMenu等を使って出来るだけ操作をショートカットキーに登録しておく事が大事になります。

  • Photoshopなどの画像編集ソフト・ペイントソフトなどでショートカットキーを大量に使う人
  • CAD・3Dソフトなどで視点変更・ズームイン・アウトを多用する人
  • 動画ソフト・DTMソフトなどスクロールダイヤルが多用される用途

まとめ

TourBox購入後2年ですがかなり頻繁なアップデートで着実に使えるツールに進化していると感じています。
どうしても3種類のダイヤルなどのハード面に目が行きがちですがTourBox最大の強みは柔軟性がある使いやすい設定ソフトウェア”TOURBOXコンソール”なのかなとも感じます。
おそらくこれからも新しい機能を追加していってくれるんじゃないでしょうか。

現状より効率良いPC環境を構築したいと考えている方、サポートなど安心して使える左手デバイスを探している方におすすめします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました