ちょっとタイトルで大きく出てみました。
簡単PDF作成という記事を3回に渡って記事にしました。
ドキュメントスキャナfi-6130zで簡単PDF作成 基本編
ドキュメントスキャナfi-6130zで簡単PDF作成 縦書き編
ドキュメントスキャナfi-6130zで簡単PDF作成 ClearScan編
その中でPDF変換の精度を確認するために文章の校正確認をかなりやることになったのですが、原本をみながらiPadで目視確認をする作業は結構きついので、 iBooks 上でPDFを読上げる VoiceOver という機能を使います。
VoiceOver はもともとは視覚障害ユーザー向けの音声説明・読み上げ機能で、特にアプリを購入しなくてもApple純正のアプリであればPDFやWEBなどの内容を読み上げる事が可能になっています。Safari mail iBooks 等々です。
iPhone・iPadでVoiceOverを設定
iOS8上では 設定 → アクセシビリティ → スピーチ → 画面の読上げ を ON
画面の読上げを開始する時は画面上部から下に2本指でスワイプします。
例えば iBooks でPDFを読み上げる時はコントローラーが表示されて再生、停止、スキップ、スピード等が制御出来ます。

VoiceOverの使い所
使い心地なのですが、今回のように内容を確認する用途では十分な機能・クオリティであると思うのですが、長い文書が頭に入ってきやすいかといえばそうでも無いように感じます。
単調で機械的な発音は長く聞いていると聞き疲れしてだんだん頭のなかに入りづらくなっていきます。
ここらへんの技術も進化途中のようで、滑らかさやイントネーションなどを改良してより自然に心地よい発声にアップデートしていくのだと思います。
例えばこちらのページでデモできたりしますが、かなり滑らかで内容も頭に入ってきやすいです。
管理人いぬたろうは女性キャラクターの中から特に まき をよくつかいました。
まき のHP上の説明では「アニメやゲーム等のキャラクターやエンターテイメントでの利用に最適です。」と説明があるのでいわゆるアニメ声一歩手前という感じかなと思うのですが、これくらい明るいトーンのほうが眠くならなくて良いですね。
まとめ
文章の校正という入口から VoiceOver を使用してみてスマートフォンの未来像にちょっと思いを巡らせてみます。
スマートフォンやタブレットなどいわゆるスマートデバイスと呼ばれるツールがいままでのPCと違うのは手軽さというか距離感の近さだと思うのですが、ツールとして高機能になっていくに従って逆に人との距離感自体は実は広がっていっているのかもしれません。(よりPC寄りになっていっているといえるかも。)
機械的な進化も一段落した感じですしここは原点に戻り、その距離感を縮める進化がこれからのスマートフォンに必要だなと思ったりするのです。
例えば今回取り上げた音声による読上げも、もっと自然に耳に心地よく入ってくるようになれば人とスマートフォンとの距離もまた大きく縮める事が出来るようになると思ったりもするのです。
電子書籍やPDFデータ、WEBニュースなどは画面を読むよりも、ナレーションを聞いて理解するような時代になれば、スマートデバイスの形や使用法も現在とはかなり違うものになるかもしれません。